復興五輪の象徴としてひっそりと復活していた潮風橋の話 (都立潮風公園)
潮風公園といえばバーベキュー会場やガンダムが設置されていたことで有名な公園で、現在東京オリンピック ビーチバレー競技用の仮設スタジアムが設置されている場所です。
潮風公園は東京の海に緑を取り戻す海上公園構想に基づいて13号地公園の名称で1974年に開園。その後東京臨海副都心の街びらきに合わせて現在の名前になりました。そんな潮風公園は横切る首都高速湾岸線によって南北に分かれており、南北エリアを往来するためかつて換気塔の背中に潮風橋(しおかぜ橋)と呼ばれる橋がありました。
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当時の写真を持っていないため潮風橋の様子は写真を掲載している記事をご紹介するに留めます。
ja.wikipedia.org www.date-navi.com
最終的にこの橋は経年劣化と東日本大震災の影響によって2012年に11月に撤去され、以降は潮風公園の南北を行き来するにはゆりかもめ沿線沿いに出て迂回する必要がありました。
潮風公園の南北を結ぶ潮風橋は、東日本大震災の影響や経年劣化に伴い、撤去いたしました。
そのため、潮風橋は当面の間、通行できませんので道路側の歩道をご利用くださいますようお願いいたします。
時は流れ、2019年8月6日から潮風公園はオリンピック仮設会場整備に向けて全面閉園しました。延期が決定したあとも再開放されず、2021年になってようやく競技会場としての活躍を果たしています。その間、約2年に渡って一般人が立ち入れないことですっかり話題が流れてこない公園になってしまいましたが....
・・・いつの間にか新しい橋ができていた。
2020年9月10日に開業した直後の東京国際クルーズターミナルから撮った写真です。
どうやら東京オリンピックのテーマである東日本大震災からの復興の象徴の一つとして、2020年3月頃までに整備されたようです。
これはなかなか気づけないですね...。
潮風公園では2019年10月から2020年3月末(予定)まで、北地区と南地区を結ぶ人道橋の取付工事を行っております。
本日の福島民報。
— まやま祐一 (@yuichi_mayama) September 25, 2019
「福島の未来への"架け橋"に」。
潮風橋、復興五輪のシンボルの一つですね。 pic.twitter.com/DFcGKIYsvV
地元の議員の方のツイートでようやく経緯を知りました。
施工を手がけた矢田工業株式会社(福島県)のHPにはパンフレットが置かれ橋のコンセプトなどを知ることができます。
海側の眺望性がとても高い橋とあって、とりわけ夕陽の眺望が期待できる場所として話題になりそうですね。 潮風公園は基本的にオリンピック終了後原状復帰されると考えられます。ただ、当初の開催期間では「2020年11月30日まで」と記載されていましたのが延期後は「未定」になっているためその目星が付けられない状態です。
個人的にお台場が舞台となっているテレビアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』の作中で度々登場したことで見に行きたくて首を長くしていることもあり、もう少し辛抱と思いながら心待ちにしたいと思います。むしろ2022年放送予定の第2期で登場する可能性もあるのでは...?