入りたくても入れない、トラップ多き有明北緑道公園の入り方
東京臨海副都心の有明北地区には知名度に反して景色が美しい、そんな新しい公園があります。
有明北緑道公園と呼ばれる公園はふらっと行こうとするとトラップにハマり公園に辿り着けない悲劇が散見されます。今回は、知れば知るほど人を行かせる気があるのか?といささか疑問な公園の行き方を経験を踏まえ整理してみました。
有明北緑道公園のこと
有明北緑道公園は戦前埋立が行われた第十号埋立地と旧防波堤を含む沿岸部にL字型に作られた公園です。アクセス自体はお台場海浜公園駅の方が便利かと思いますが、市場駅(豊洲側)から南下してくるケースもあると思います。ここらは最近ではユニクロ本社や高層マンションが建設されているエリアでもあります。
当初はのぞみ橋より南に位置する部分だけを「有明北その1緑道公園」として、北側の部分を「有明北その2緑道公園」として整備したようです。しかし2016年に改定された有明北地区まちづくりマスタープランに基づき水と緑のネットワークを形成する目的でひとつの「有明北緑道公園」として整備が進みました。全面開園は2017年で向かい側の豊洲ぐるり公園と並んで新しい公園です。
行き方とトラップ
ちなみに先述のページの地図がまるで地図の意味をなしていないのが面白いところです。なぜこの公園だけこんなに雑なのか...。ともあれ、入口は3箇所あります。それがポイントです。
豊洲側から入りたい・公園の北側へ自転車で行きたい
富士見橋を渡った場所から公園へ直接降りられるかと思いきや、そんなことないのがトラップです。今後有明親水海浜公園のオープンを控えているので降りられるとありがたいですが...。ともかく、こちらから入りたい場合は一旦ユニクロの本社沿いを下っていき、信号の手前にある脇道を入りましょう。
Googleマップで示せばこの位置です。
公園の北側へ自転車で行きたい場合もここから入ることをお勧めします。南側へ行こうとすると途中で階段を挟んでしまうため、自転車を階段で運ぶことになります。私有地のようで入って良いか躊躇する場所ですが、突き進んだ先にはきちんと公園の案内が置かれています。縦に長い緑道は夕陽と首都高速台場線がこのように綺麗に撮れます。
北側はレインボーブリッジのほか、夏場は東京タワーの奥へ沈む夕陽も見られます。
台場側・有明側から入りたい
のぞみ橋を通る(へ繋がる)ルートか新都橋を通る(へ繋がる)ルートの2通りがあります。どちらも公園の南側へのアクセスを念頭に置いているようで、自転車で北側へ行きたい場合には階段が待ち構えているので注意です。
のぞみ橋側編
お台場海浜公園駅や有明スポーツセンター沿いから行きたい場合のルートです。必ず自動車がお台場へ向かう側(有明から台場地区方向)の歩道を通って下さい。有明に向かう側の歩道を通ると公園に降りられず、有明テニスの森の角にあたる交差点から渡って戻ってくる無駄足のトラップを踏みます。お台場海浜公園駅から行く場合のルートマップを貼っておきます。
夜の公園入口はこんな感じです。
このルートの欠点は自転車で公園の北側へ行くには途中で階段を登らなければならない点です。最初に記載した豊洲に近い細道から通ればその苦労はしなくて済みます。もともとが別々の公園のような表記だったため接続が十全に考慮できてないのではないのかもしれません。
新都橋側編
もう一つは同じくお台場海浜公園駅や少し南の有明清掃工場沿いから行きたい場合のルートです。公園の南端部分に辿り着きます。こちらは幸い歩道が1箇所しかないため迷わずに辿り着けます。
のぞみ橋側から入る場合と同じで公園の南側(その1)から北側(その2)へ自転車で行くには途中で階段を通ります。最初から目的地が北側なら迷わず豊洲に近い方から入りましょう。
南側からは台場線の道路と夜景を合わせて撮れたりします。
その他のトラップ
アクセスのトラップ以外にも、潮の満ち引きによって有明西運河に面したところの足場が水浸しになることがあります。行く際は足下にお気を付け下さい。
終わりに:チグハグさは途中で計画変えたせい?
- そもそも入り方が分かりづらいし入れないトラップまである
- 縦に長く歩くと距離があるからと自転車で行こうとすると階段にハマる
そんな変な構造の公園ですが、恐らく計画変更で別々の公園を1つの名前にしたことで利用者にとって使いづらくなったように思います。ただ、夜景がとても美しくひとけも少ないため夜の臨海部を楽しむには非常に良い公園です。