お台場海浜公園駅前に連なる階段の不思議
お台場海浜公園駅の周りを歩いていると目に入るこの並び。
・・・階段多すぎない?
特に③の階段は『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』でもせつ菜が走っていく階段のため、ODAIBAゲーマーズへ行く際に通る方もいると思います。当のイラストは以下のツイートなどでチラ見できます。
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— 電撃G's magazine編集部 (@gs_magazine) July 23, 2020
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そうネタ振りしつつ、今回はニジガクよりも単純にこの不思議な光景のお話です。
もちろん意図して作られています
結論、それぞれ明確な役割が与えられています。
①の階段はゆりかもめのホームページに描かれています。
②③は臨海副都心の工事をとりまとめた資料に記載があります。
① ゆりかもめ お台場海浜公園駅の階段
この階段は駅名の看板からも分かるようにお台場海浜公園駅の施設の一部です。
ゆりかもめの営業路線は高架線を通っているため、乗り降りには上下の移動がつきまといます。階段の踊り場からはシーリアお台場五番街の棟内へ出られるようになっています。特に観光でデックス東京ビーチ等の商業施設から向かう際はそもそもこの階段を使うことは少ないと考えられるため、観光客目線だとあまり存在感のない階段のように思います。
② テレポートブリッジ エスカレーター
このエスカレーター(自動階段)は台場と青海を結ぶテレポートブリッジの施設の一部です。
ここはバリアフリーの一環でエスカレーターになっているほか、踊り場にあたる2Fは隣接するシーリアお台場五番街や棟内のマルエツへアクセスできるように配慮されています。
テレポートブリッジは正式にはスカイウェイ台場青海連絡橋と呼ばれ、横切る湾岸道路を跨いで台場と青海を行き来する為にウェストプロムナードの支線として整備されました。当初は青海駅などにも作られる案がありましたが、臨海副都心開発の見直しなどで1本に留まり現在は専らテレポートブリッジと呼ばれています。ビルの間を這うように渡る橋は骨組みに囲まれた長い歩道と巨大で目立つ主塔が特徴的です。
③ テレポートブリッジ 斜路付階段
この階段もテレポートブリッジの施設の一部ですが、こちらは真ん中がスロープになっていて自転車で通行できるように配慮されています。
台場と青海は湾岸道路に挟まれている関係から自転車も歩行者と同じように手押しで歩道橋を渡るか、自動車レーンを走って車道を渡っていくことになります。テレポートブリッジに並行するウェストプロムナードや青海台場クロスウォークも同様に自転車が登れるようスロープが設けられています。
おわりに
3つも並ぶ善し悪しはともかくとして、不思議な階段の並びからはこの街特有のアクセスの事情が垣間見えます。
これだけ階段があるせいか立ち止まってどこから登ろうか悩んでいる姿を見かけたりしますが、実は上の階層でも互いに繋がっているため何とかなることが多いように思います。もう少し案内があっても良いような感じはありますが、分かりやすいのか分かりにくいのか良く分からないまま何となく目的地へ辿り着ける不思議な一帯だと思いました。