虹のしおり

最近はラブライブ!を起点とした舞台やお台場について扱うブログです。各種コラボの記録を残したり。サークル「さむらい工房」の告知ページを兼ねてます。

TOKIMEKI♪ODAIBA BUS ~With You~ ニジガクスクールバスめぐり

観光庁による推進事業の一環として2022年1月22日(土)・23日(日)に実施されたニジガクスクールバスの実証運行。なんとか参加できたので写真で振り返りながら思うところを残しておこうと思います。

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開催概要

ラブライブ!公式

プロジェクトホームページ

www.navitime.co.jp

東京臨海副都心まちづくり協議会HP

どういう位置づけで開催されるか知りたい方はまちづくり協議会のリリースなどがお勧めです。

www.twca.or.jp

ニジガクスクールバスとお台場のバス

ニジガクスクールバスが運行される周辺事情について少し補足しておきます。

東京ベイシャトルについて

今回の実証実験で言及されている東京ベイシャトル臨海副都心の進出事業者(要は各施設やビルの運営事業者)などによって拠出された資金で運用されていましたが、リリースの通り利用者低迷とコロナで2021年3月末に運行終了しました。

http://www.hinomaru.co.jp/metrolink/odaiba/

ニジガクスクールバスのルートが東京ベイシャトルをベースにしてることが読み取れる通り、運行する事業者も同じです。ニジガクスクールバス自体もベイシャトルで使用されていたものと同じ車種でした。

ベイシャトルのルートとニジガクスクールバスのルートを並べて見るとどことなく腑に落ちますね。舞台としてあまり出ていないホテルや湾岸スタジオがスキップされ、代わりに東京ビッグサイトがある有明を回るようになっています。

台場・青海・有明を横断できるニジガクスクールバスの特異性

元々お台場ではビルやふ頭関係者用のバスが多数行き交い、一般用にも施設によっては送迎バスがありますし、もちろん路線バスも多数運行されています。しかし、臨海副都心と一言でくくっても実は台場・青海・有明を横断して利用できるバスは多くありません。

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全てを回るバスとしては、虹ヶ咲の聖地巡礼で重宝されるバスに都営バスの海01系統が挙げられます。しかし様々な利用者を想定してることもあって大回りするために案外時間がかかりますし、どうせ沢山乗るなら割高ながらもゆりかもめを使ってしまえにもなりがちです。

f:id:zacharylion:20220126181449j:plain お台場レインボーバスは安くお台場へ行ける反面、台場地区住民向けを意識した経緯があり台場しか回りません。京急バスも品川区方面からお台場を循環するだけなので有明には行きません。

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そんなわけで、リリースにも"エリアの事業者から長年要望があった台場・青海地区と有明地区をつないだ立ち寄りスポットを選定しました。"と書かれているように、ニジガクスクールバスはしれっと臨海副都心の三地区を横断する偉業をやってのけてます。駅から歩く距離も短くて済むのはとても心強いですね。強いて言えば有明ガーデンがある有明北地区まで足を伸ばしてくれれば臨海副都心の主要設備を結ぶ無敵さを感じます。有明ガーデンも当初計画されていた無料巡回バスが実質立ち消えになってますし...。

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臨海副都心の観光にまつわる実証実験と虹ヶ咲

今回は観光庁でしたが、これまでも臨海副都心では東京都による観光にまつわる実証実験が度々行われています。

news.kddi.com

2019年に行われたものでは今後虹ヶ咲の聖地巡礼でめちゃ便利だよなぁと思っていたら、2021年には観光需要喚起の一環でついに実証実験に参加しました。ただ、残念ながらこの時は緊急事態宣言のせいで虹ヶ咲のリアルイベントは中止になっています。

www.metro.tokyo.lg.jp

前回の実証実験はいわゆるMaaS(臨海副都心内の様々な移動手段を組み合わせて1人1人の観光を最適化する実験)の文脈のひとつに虹ヶ咲の舞台めぐり(いわゆるコンテンツツーリズム)が組み込まれていたように感じます。今年は運行終了してしまった東京ベイシャトルとコンテンツツーリズムを組み合わせて改めて観光地への付加価値を検証していこうというものだと思います。所管もコンセプトも違うとはいえ、中心に据えられる位にニジガクもでかくなったんだな...👀

バスのラッピングと装飾

ラッピングは両側面と後面。沼津で見かけるフルラッピングと比べれば控えめではありますが、東京都はバスを識別できるよう前面ラッピングを制限していることもあり、ある程度の違いが発生するのはやむを得ないところです。ただ、採用されている車両がハイブリッド車であることから十分都会らしさは感じます。

車体

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重箱の隅をつついちゃいますが、後面のラッピングはHPのものと左右入れ替わっていたりします。

行き先LED幕

「🌈響け!ときめきー。🌈 アニメ2期放送おめでとう!」

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停車中が中心?

「🌈ニジガクスクールバス🌈 予約専用巡回バス」

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こちらは移動中がメイン?

車内

設置されている液晶ディスプレイではアニガサキ楽曲の広告がループ再生されています。侑の案内とインターバルなしで切り替わる故にぶつ切り感があったのは少しもったいないかも...。撮影してませんが、運転席横にある案内用LED幕にもニジガクスクールバスの案内テロップが出ていました。

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ニジガクボックス

2日間にわたってフロントに鎮座していた侑ちゃん。運行中に撮った写真にもばっちり写ります。

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実は運行業務に携わるスタッフさんの持ち物だそうです。私の周囲を含め喜ぶ方が多かったのですごく粋な計らいだと思いました。少なからず沼津で覚えたパブロフ的な感覚ですが、個人的にこういうアクセントは舞台にきた実感がするのでとても好きです。

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侑ちゃんによるお台場案内

音声についてはバス予約サイトに注意書きが追加されるくらいなのでアップロードしない方が良さそうです。というわけで、今回は個人的に思ったポイントをかいつまみながら紹介していきます。

https://odaibaproject-2021.peatix.com/

撮影したデータ(映像や音源)は、個人で楽しむ範囲以外での転用はご遠慮ください。(1/20追記)

侑ちゃんによる案内のパターンとしては以下があります。東海バス伊豆箱根バスで行われているAqoursのバス案内と同じように、いつもより声が落ち着いている侑ちゃんが少し新鮮です。

  • バスそのものの案内 ・・・ いわば系統案内
  • 次のバス停の案内 ・・・ バス停番号や乗換・最寄りの施設の案内
  • お台場案内 ・・・ 作中の話や通り沿いのスポット紹介。こことイベント案内はトーンが普段の侑ちゃん
  • コラボイベントの案内 ・・・ お台場SKYツーリストインフォメーション

お台場SKYツーリストインフォメーション

バス到着時の案内と運行案内(予約の案内など)の2種類が流れていたようです。前者を聞き漏らしました。なんてこった...。
今回乗ったのは国際展示場駅前から出発する便ですが、バス停番号順に並べた方が分かりやすいのでNS1 東京テレポート駅出発の順に沿線の風景を載せながら紹介。

停車中の案内

バスの行き先案内音声がループ再生されていました。 f:id:zacharylion:20220126180648j:plain

NS2 日本科学未来館

道中ではセントラル広場で放課後に歩夢と話したりコッペパンを食べるのがお気に入りと侑ちゃんのイチャコラを浴びられたり、留学生や大学生・研究者が住まい交流する国際研究交流大学村の紹介があります。後者もそれとなくエマと果林が住んでいる場所を意識してますね。

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このルート沿いは日本科学未来館も含め青海地区の研究エリアにあたります。反対側の車線からはアニガサキで登場するthe SOHO odaibaや宗谷も見られますが、ゆりかもめの道路で景色が遮られてしまうのが残念です。

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ところで実は侑ちゃんの案内を聴くまでずっと"にほん"だと思ってました。”にっぽん"だったよ...。

NS3 ヴィーナスフォート

ゆりかもめ 青海駅の乗換案内や、パレットタウンヴィーナスフォート・大観覧車の案内があります。

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道中ではテレコムセンター前にある滝の広場と現代オブジェの紹介もあり、これも第5話を感じます。

NS4 国際展示場駅

読み上げられるバス停名は「国際展示場駅前・東京ビッグサイト」でした。

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りんかい線ゆりかもめの乗換案内はもちろん、侑ちゃんの声で「国内最大の展示場、東京ビッグサイトをご利用の方はこちらでお降りください」と読み上げられるところにほっこりします。この辺りはビジネスマンを意識しているようです。 道中では日本で一番幅の広い歩道橋として夢の大橋が紹介されたり、合宿回で少し登場した東京臨海広域防災公園と、そこにあるそなエリアの紹介もあります。   f:id:zacharylion:20220126173917j:plainf:id:zacharylion:20220126173926j:plainf:id:zacharylion:20220126174025j:plain

NS5 ダイバーシティ東京プラザ

湾岸道路を通り抜ける間は有明を紹介してくれます。防災拠点があることをはじめテニスの森公園、有明アリーナ、水の科学館、有明スポーツセンターと施設の名前が出てきます。作中未登場の有明アリーナや水の科学館も含まれてて街を紹介してるのが伝わってきて良いですね。

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ダイバーシティ東京プラザの紹介では初めてせつ菜のライブを見た場所として素に戻って「せつ菜ちゃん格好良かったなぁ」と話してくれます。 プラザのバス停では少し長く到着するため、車道側の側面を撮りたい人は撮るようにと運転手さんが案内をしてくれました。

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NS6 アクアシティお台場

ゆりかもめ台場駅の乗換案内や、アクアシティお台場潮風公園自由の女神像へ行く方の下車場所として紹介してくれます。

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フェンスに囲まれた潮風公園を通る際には「夕陽の塔」の話をしてくれ、「実は同好会に部室がなかったときにここを部室と呼んでいたんですよ」と少し照れ気味に話してくれます。4月の再開放が待ち遠しいですね。

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NS7 デックス東京ビーチ

ゆりかもめ お台場海浜公園駅の乗換案内や、デックス東京ビーチ、ODAIBAゲーマーズ東京ジョイポリスお台場海浜公園の下車場所として案内してくれます。プロジェクトページにODAIBAゲーマーズのバナーがあったのは案内に組み込んだ関係なんでしょうね。

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ほかにもデックス東京ビーチのウッドデッキの話や、ビーチには神津島の砂が使用されていること、自由の女神像とそこから見えるレインボーブリッジの景観、江戸時代の砲台場跡がある台場公園、そして対岸には八丈島などの伊豆諸島行きのバスが出る竹芝客船ターミナルの紹介があります。勘のいい方は気づいてそうですが、島や客船ターミナルについてはスタッフの方々が考えて盛り込んでくれたようです。とても良いですね。

NS1 東京テレポート駅

りんかい線東京テレポート駅の乗換案内やお台場SKYツーリストインフォメーションとそこで開催中のコラボについて案内してくれます。 f:id:zacharylion:20220126175736j:plainf:id:zacharylion:20220126175820j:plain f:id:zacharylion:20220126175853j:plainf:id:zacharylion:20220126175904j:plainf:id:zacharylion:20220126175938j:plain

お台場の紹介の最後としてレインボーブリッジを紹介してくれ、上下二層構造のことやレインボープロムナードを介して渡れることを話してくれます。

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実際どう?という話

アンケートはアンケートで回答してるんですが、こっちは自分の体験をふまえて箇条書きしてみます。
(乗った人はアンケート書きましょう...すごく重要な意見になるので...)

  • 2日間だけではボイスを全部聴きたくてなかなか途中下車しづらいからもっと運行してほしい...(素)
  • 東京ベイシャトルをたまに使ってた身としては、なくなってからありがたさに気づいた面があります。正直有料でも使いたい。りんかい線ゆりかもめと比べて安価かつ施設へ直行できる利点は大きい。無料と言わずに定額1日乗車券のような使い方でも嬉しい。
  • 徒歩・レンタルサイクル・ゆりかもめ・バスを使い分けてお台場をぐるぐるしている身にはピンポイントで向かう時に使いたい感じです。ゆりかもめ+レンタルサイクルで高コスト巡礼してると毎回お台場内の交通費で1,000円以上飛ぶので費用を押さえつつ移動時間を節約したい時にありがたい...。
  • 有明ガーデンで当初計画されていた無料巡回バスの話が消えてしまっているため、無料巡回バスのルートに入ると嬉しいなぁ...と思ったり。ただルートが長くなる=所要時間が増えるのでバランスが難しそうだなと思いました
  • マップアプリを全然使う機会がなかった... (バスを撮りたかった自分は5分刻みで予定を決めてたせいもあるんですが)
  • 個人的に最近虹ヶ咲関係なしにお台場の街を知りたい話を振られるため、潜在的にこの街のことを知りたい人は多いのでは?と感じました。だから侑ちゃんのお台場街案内はラブライブ!のファンに留まらず結構需要があるような気はします
  • その侑ちゃんの案内が結構マニアックな話まで踏み込んでて良かった

終わりに

実証実験として行われたので今後どうなるかは分かりませんし、根本的な観光客の回復には新型コロナウイルスと社会がどう付き合うかの変数が大きいように考えられます。とはいえ、やっぱり足が多いのはすごく助かるんですよね。そして、ニジガクを感じられる場所がもっと増えると良いなぁと思いました。

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もっとニジガクのご当地コラボやってください🙏