Googleロケーション履歴の位置情報をLightroomに取り込んで画像に付与する方法
GPSを内蔵しないデジタルカメラで撮影した写真に位置情報を付与すべく、試行錯誤した結果の備忘録です。
- この記事のゴール
- 用意するもの
- Googleロケーション履歴からKMLファイルをダウンロードする
- KMLをGPX形式に変換する
- Lightroomで画像データと位置情報を紐付ける
- 位置情報の付いた状態でJPGに出力する。
- 結論
この記事のゴール
用意するもの
写真データ(RAWまたはJPG)とAdobe Lightroom
この記事の前提です。
Googleロケーション履歴の位置情報データ (KMLファイル)
ロケーション履歴の設定方法などは他サイトへお任せ。
脱線しますが、端末でGPS測定精度を上げるには、「スマホのGPS(位置情報)精度を最適に設定・改善する方法【iPhone/Android】」などを参考にして「高精度」に設定しときます。GPSBabel: convert, upload, download data from GPS and Map programs
GPSデータを変換するソフトウェア。
Googleロケーション履歴からダウンロードしたKMLファイルをLightroomで読み込めるGPXファイルに変換します。
Googleロケーション履歴からKMLファイルをダウンロードする
まずはKMLファイルを入手します。
「自分のデータをダウンロード」の「ロケーション履歴」から「KML」形式でアーカイブを作成し、ローカルにダウンロードして解凍しておけば完了。
KMLをGPX形式に変換する
入手したKMLファイルをGPX形式に変換します。
GPSBabelを立ち上げて予め設定する
- InputのFormatを「Google Earth(Keyhole) Markup Language」
- OutputのFormatを「GPX XML」にする
KMLファイルを読み込んでGPXファイルに変換する
まずはInput(KML)とOutput(GPX)を「FileName」から選んでおきます。
その後、GPXファイルに変換するにあたってTranslation Optionsの「Filters」を設定します。
- Track Filtersから読み込ませたい期間を設定します。
- Lightroomでは50,000レコードまでしか読み込めないようなので、普段から記録している人は期間指定しましょう。
- Local Timeはオンオフでも変化がない気がする...。
- Track Filtersの「Merge」にチェックを入れ、「Split by Date」にチェックを入れて「OK」する
- チェックを忘れるとLightroom側で日付を判断出来ず、自動タグ付けで正しい場所が付きません
最後にメインの画面で「OK」を押してしばらくするとGPXファイルが出来上がります。
Lightroomで画像データと位置情報を紐付ける
画像データカタログに読み込ませた後、LightroomのマップモジュールからGPSトラックログを読み込ませる為にGPXファイルを指定します。
Lightroomの真ん中下辺りに日別で選べるようになっていればOK。
あとは画像を選択して「選択したn枚の写真に自動タグ付け」を行えば位置情報が付与されます。
めちゃくちゃな場所が指定される場合は、恐らくGPXファイルのフィルタ設定などが適切にされていません。
以下に出来た結果のサンプル。
位置情報の付いた状態でJPGに出力する。
Lightroomで位置情報をつけてJPGに出力し、Google Photosで取り込んだ後の画像。
ばっちり位置情報が入っています。
以上でミッション完遂。