舞鶴を巡った記録
「艦これ」にハマった延長線で、2016年9月23日(金)〜25日(日)に舞鶴を旅行した記録。
※長い上に写真多数につき注意
今回は旅行前にライブへ参加した兼ね合いからスタートが大阪。
神戸
神戸ポートタワー
神戸の町を一望する目的の裏に、「艦これ」ゆかりの軍艦を建造した川崎造船所などを眺めてきた。
神戸三宮駅から徒歩で約15分。タクシーで約10分。
入場料700円を払って登れば神戸周辺を眺められる。
重巡洋艦 摩耶の名の由来となった山。
天候も相まって思いのほかパッとしなかったので、摩耶様にまぁまぁかなと言って怒られてみたいところ。
伊8、間宮、瑞鶴、大鳳、加賀(船体部)、榛名、秋津洲等などの「艦これ」にゆかりある艦船が建造された場所。中に入れないので眺めで手を打とう。
神戸ポートターミナル
神戸海洋博物館・カワサキワールド
近場へ昼食へ行った面々と一時的に別れて単身神戸海洋博物館とカワサキワールドへ。
カワサキワールドは子供向けの展示がメインだった。
神戸海洋博物館は神戸港の歴史を軸に展示されており、タンカーの模型などが見られる。
カワサキワールドは子供が多いので写真を撮りにくく、神戸海洋博物館は撮影が禁止だったのでその様子だけパシャった。
天橋立
「艦これ」とは関係なく友人のすすめで立ち寄った。
特急列車を乗り継いで新大阪駅から福知山駅を通って天橋立駅まで約2時間半。
立ち寄った9月23日(金)はたまたま「股のぞき」がイグ・ノーベル賞を受賞したニュースが流れた日だった。
ポイント
- 平日は17時に駅・公園周辺の飲食店・お土産屋が閉店するので、見るなら早めに回りたい
- 駅の観光案内所に滞在時間と予算を伝えると順路まで的確なアドバイスをもらえる
- キャリーケースまで入るロッカーが駅舎に2カ所ある
電車の待ちぼうけを喰らったりしたら駅の開放的な待合所でゆっくりできてとても良かった。観光客の平均年齢が高いからだろうか色々気を遣うのだろう。観光案内所の人達がじいさん達から無茶っぽい依頼を受けてるのを横耳で聞いてて大変そうだった。
丹後天橋立大江山国定公園
徒歩、レンタサイクル、観光船と行き来の手段は豊富で途中には茶屋もある。観光客が多数来る場所。
明治生まれの装甲巡洋艦 春日に搭載されていた砲身が飾られていた。明治生まれだけど第二次世界大戦終了まで生き延びたようで。
丹後一宮 元伊勢 籠神社
かるく見物した。
天橋立ビューランド
天橋立の風景を見渡せることで有名な場所。
たまたま股のぞきがイグノーベル賞を受賞したニュースが報じられた日に行ったので、マスコミが来ていたりした。
リフトかモノレールを選んで上に行ける。
晴れていれば重巡洋艦 青葉の名の由来になった青葉山が見えるようだが、何となくそれっぽいのがありそうなだけで確認出来ず。
このあと天橋立で夕暮れを迎えて、京都丹後鉄道で東舞鶴駅へ向かった。
1時間に1本なので乗り遅れたら呆然とするしかない。
舞鶴
東舞鶴と西舞鶴
温泉や城下町としての舞鶴なら西舞鶴、旧海軍関係は東舞鶴を拠点にしたら良いと知人から言われたので、東舞鶴にした。
ただ、東舞鶴の商店街は午後7時になればお店も閉まりひとけがなくなるので、これまで巡った四鎮守府の中では一番夜は静かな(寂しい)場所だと感じた。また、東舞鶴周辺はチェーン店が殆どないのも特徴で、コンビニも駅前にローソンが1店舗のみ。地元が強い昔ながらの商店街といったところだろう。
東舞鶴駅
西舞鶴駅から東舞鶴駅は一駅の割に乗換のタイミングを誤ると地獄になる。
そそくさとビジネスホテルへチェックインして食事に出るも、商店街には人が居なければお店も開いておらず、一旦ホテルへ引き返して飲食店を教えてもらった。健全な町だ。
舞鶴巡り開始
翌朝9:00から散策開始。
東舞鶴から徒歩で近場の観光地を順に巡り、一番遠い共楽公園から折り返してくるという工程を組んだ。その中でも時間制限のある遊覧船や一般公開等は行きに盛り込み、時間制限のないところは帰りに寄ることにした。
北吸トンネル
- 北吸トンネル きたすいトンネル
トンネルを含めた歴史の情報。 - 中舞鶴線 - Wikipedia
トンネルをくぐって通っていた中舞鶴線の情報。
至って普通の町を歩いてゆくと、北吸トンネルへ続く線路跡の道に辿り着く。
周囲を住宅街に囲まれながら歩いて行くと、トンネルが見えてくる。
すっかり生活道路な雰囲気を醸し出していた。
まだ暑い時期(9月下旬)なので、トンネル内部のひんやりした雰囲気はとても居心地が良い。
後に掲載する北吸桟橋にはここから伸びていたとおぼしき線路跡がある。
旧舞鶴鎮守府西門
北吸トンネルを抜け、舞鶴市役所と赤レンガ博物館を左手に舞鶴警備隊の入口にある旧舞鶴鎮守府西門を目指す。
殺風景な道を歩いて行った先に舞鶴地方警備隊の入口と西門がある。
警備がおらず門が開けっ放しになっていたためか、眺めているだけでも遠くからじろじろ見られる。いっそ閉めてくれた方が観光しやすい雰囲気なぁ。
海軍ゆかりの港めぐり遊覧船
西門を見た後は、来た道を戻って岸壁沿いに遊覧船乗り場へ。
海軍ゆかりの港めぐり遊覧船
公式ページ。
舞鶴海軍工廠 - Wikipedia
生い立ちなど。
1日3便しかないので、とりあえず乗れる内に乗るべく11:00の便に乗った。
船着き場で直接料金を払う。出発30分前位から列ができるため、二階席の良い場所を取りたい場合は早めに行く方が良い。
「艦これ」で見聞きする駆逐艦等が建造された第一船渠(現2号ドック)と第二船渠(現3号ドック)周辺も眺められた。
舞鶴海軍工廠 - Wikipedia
JMUのドックを眺めていると、角っこにメンテナンスをうけている護衛艦「あたご」がいた。
北吸桟橋に接岸しているミサイル艇や護衛艦の近くも通って行く。
北吸桟橋の公開をやっている日なら、反対側から艦艇を眺めることができる。
ぐるっと1周約30分の航海だった。
昼食 (赤れんがパーク)
周囲にあまり飲食店がないため、遊覧船を降りたらそのまま赤れんがパークで食事をとった。
赤れんがパークの観光は後回し。
北吸桟橋
12:10には遊覧船巡りと昼食を終え、赤れんがパークから歩いて北吸桟橋の見学に向かった。
舞鶴地方隊:見学の予定【見学に際して】
艦艇見学、東郷邸見学、海軍記念館の見学可能日や服装について記載されている
バスでめぐる舞鶴のまち|イベント情報|まいづる観光ネット
歩くのが面倒な場合、赤れんがパークから北吸桟橋まで観光ループバスが使える
門を入った先のテントで入場証をもらって自由に散策ができる。
荷物検査がないのがちょっと驚き。
岸壁の一角には、北吸トンネルから伸びてきていたとおぼしき線路が残っている。
最後は売店に寄って提督仲間に送るお土産を買った。
日持ちの良い乾パンなんかもあるので、会うタイミングの難しい相手に贈れるものがあるのはありがたい。
ジャパンマリンユナイテッド
北吸桟橋から海軍記念館へ向かう途中、ジャパンマリンユナイテッドの入口を横切る。
海軍記念館
北吸桟橋から海軍記念館へ歩くこと8分程度。
- 舞鶴地方隊:海軍記念館
自衛隊による紹介ページ。見学可能な日も記載されている。 - 海軍記念館|観る・遊ぶ・体験|まいづる観光ネット
舞鶴観光協会による紹介ページ - 海軍記念館 - Wikipedia
Wikipedia。
舞鶴地方総監部の内部にあるため、守衛に海軍記念館へ行きたい旨を伝えて通行証をもらって入っていく。
「艦これ」だと中々入ってこない第一次世界大戦頃の情報が新鮮だった。
坂道を登ると左手に海軍記念館がある。
中舞鶴公園
舞鶴地方総監部から共楽公園へ向かう道沿いの中舞鶴公園にSLが展示されている。
舞鶴線などでディーゼル化前に使われていたものを「生きた教材」として保存しているそうだ。
舞鶴海軍墓地 (共楽公園経由)
中舞鶴公園に寄りつつ、舞鶴海軍墓地へと向かった。
14:00頃に出発して共楽公園を出たのが15:10頃だった。
共楽公園を通って行くコース(公園の北東側と南東側の2種)と共楽公園の南側外周を回って海軍墓地へ直接行くコースの2通りがあるようで、何も考えずに前者の北東側から行ったら遠くて道中が大変だったの巻。
【舞鶴の風景】赤レンガ建築群から舞鶴海軍墓地まで - 大塚愛と死の哲学
公園の外周を回って行く方法が載ってます
舞鶴海軍墓地
舞鶴海軍墓地の歴史と紹介
「え?ここから行くの?」となる一瞬。 大きい公園で土曜日なのに誰ともすれ違わないし、途中で蜘蛛の巣に引っかかるし蚊にたかられるし、普段人が通らないからか小動物がガサガサ動くような音もしてきて色々と頭を抱える。
迷ってなくてよかったと安心する瞬間。
特に上部にある墓地は、林に囲まれた静かな雰囲気と差し込んでいる陽の光から時間の流れが止まっていたかのように感じられる平和な場所だった。苦労した甲斐はある。
碑を幾つかピックアップ。
帰りは同じ道を戻って公園の北東側から出た。
今まで誰にも遭遇しない公園でようやく遊んでる子供達にすれ違った。
赤れんが配水池
東舞鶴から一番共楽公園を後にして、ここからは徐々に東舞鶴方面へ戻りがてら、北吸桟橋の反対側にある赤れんが配水池へ向かった。建物に興味がない場合でも眺めが良いので晴れている日にはお勧め。
旧北吸浄水場第1配水池(舞鶴旧鎮守府水道施設)| 全国近代化遺産活用連絡協議会
アクセス情報など。
旧北吸浄水場第一配水池(赤れんが配水池)
一般公開の様子。
北吸桟橋に面した道路の反対側にある「島風」が目印。
艦これ同人誌即売会を赤れんがパークで実施した際の名残だそうで。
右に行くと自衛隊の宿舎に行くようなので注意。
普段は外からしか眺めることしかできない。
人はいないし眺めはいいものの、休憩できそうな場所はないのが惜しいところ。
赤れんがパーク
一通りの旅行日程を終えて赤れんがパークへと戻って来た。(15:45)
パーク内の常設展示「旧海軍の港町・舞鶴」。
建造された駆逐艦の一覧があったりするので、早い段階で見ておくと気持ちを高めて行く意味では良いかもしれないと思った。
ぐるぐる練り歩いたり中の展示を見てお土産を買った後、一休み。
ついでに夜の舞鶴赤れんがパーク。
赤れんがパーク自体は自由に入れるため、ライトアップに照らされた光景をゆっくり楽しめる。ただ、テナントはもちろんやっておらず、観光客どころか人がおらず若干恐い。周囲にもラーメン屋位しかない。基本健康的な町だ。
旅路の最後くらい舞鶴生まれの好きな艦娘を並べてみた。
(こういう図一度やってみたかった)
帰路
朝9時過ぎに東舞鶴駅へ向かって特急まいづるの切符を購入。
京都駅を経由して東京へ帰りましたとさ。
出発30分前位には入線しているし、 東舞鶴駅始発のため余程のことがない限り自由席で十分。
総括
赤れんがパークをはじめ海軍時代の観光地や名残・歴史に触れて大いに楽しめた。今回行けなかった「赤れんが博物館」などは次の機会に行きたい。
一方で、舞鶴自体が普通の田舎町過ぎるため、華やかさを期待すると裏切られる。そもそも土曜日にも関わらず観光客が少ないのでゆっくり回れる。観光地を巡りきると時間をもてあますので、時間配分には気をつけた方がよさそう。
「艦これ」に感化されて鎮守府のあった場所を巡るのならば、観光地のボリュームやアクセスのしやすさ(時間とかかる費用)をふまえて最初は呉か横須賀がうってつけのように感じた。